薄毛の原因は様々で、加齢により自然と頭髪が薄くなるもの、生活習慣によるもの、過大なストレス、遺伝が関係している等実にたくさんの要因があります。これらの薄毛の原因は一人に一つだけとは限らず、複雑にいくつもの理由が絡み合って結果として現れます、その中でも我々が日々の生活習慣の中で、薄毛を防ぐために気をつけるべきことが多く存在します、毎日行う洗髪もその一つです、細部にまで気を使うことで、薄毛の原因を排除し、予防に繋げるためのポイントを幾つか挙げてみます。
シャワーの温度が薄毛に関係していると近年話題になっています、シャンプーや育毛剤にフォーカスした薄毛対策というのは聞き慣れていますが、温度にまで気を使っている人は少数派です、洗髪時のシャワーの温度は40℃前後が一般的ですが、この温度では少し高すぎるということがわかっています、40℃以上のお湯でシャンプーを流したりすすいだりすると、頭皮が乾燥しやすくなったり、炎症を起こしやすくなってしまいます、熱いお湯で頭を洗ったり流したりするのが好きな人がいます、確かに熱めの湯で流せば汚れもよく落ちそうで、洗髪後もさっぱりと気持ちが良いという意見もわかりますが、頭皮そのものには良くありません。
頭皮はとてもデリケートなので、洗髪の際も優しく扱うべきです。洗髪をする時、髪の毛にシャンプーをつける前に十分な水量で流すことが大事です、これで髪や頭皮の表面に付いた汚れやホコリを流すことができます。シャンプーをつける時も注意が必要です、ダイレクトに頭皮に付ける人がいますがこれでは頭皮に炎症が起きたりダメージを与えてしまうことが予想されます、頭に乗せるのはしっかりと泡立ててからです。シャンプーで洗う際もゴシゴシと力を入れすぎるのは良くありません、指の腹を使い、優しくマッサージするように洗います、頭皮は顔の皮膚の延長と捉え、優しく扱いましょう、温度に気を使うのも同様の理由からです、頭皮に優しい温度は35℃前後と言われており、40℃以上となると熱すぎです、体感としてはぬるすぎるくらいがちょうど良いということになります。
シャンプーを使っての洗髪が当たり前という論調が浸透して久しい昨今、洗髪で頭皮を清潔に保つために、毎日シャンプーをすることが是が非かという議論がされるようになってきました、頭皮が汚れている状態は確かに育毛には適した環境と言えませんが、皮脂には、髪の毛を守り、頭皮を守るという役割があるのも事実です、毎日シャンプーをして皮脂を洗い流すことで、守ってくれるバリアまで剥がしてしまっているという考え方から、シャンプーを使わず、お湯のみで洗髪をする湯シャンが注目を集めています、お湯のみで洗うとなると、汚れが落ちないのではないか、臭いがしてしまうのではとの心配事も出てきます、確かに、今までしていたシャンプーをいきなり止めれば、そのような状態になることもあるので、急に湯シャンのみにするのではなく、シャンプーの回数を徐々に減らしたり、最初のうちははじめに薄くシャンプーをしたりという工夫をすることで頭皮を徐々に慣らしていくやり方が適切です。
そして、この際もシャワーの温度は大切です、熱いお湯で洗えば洗浄力は増しますが、頭皮に対するダメージも比例して増すので注意が必要です、やはり35℃前後の温度が、頭皮を大切にすることと洗浄力のバランスをとるには適しています。
頭皮を清潔に保つための手段である洗髪そのものが薄毛の原因になっているとすれば、それはとてもショッキングなことです、洗い方やシャワーの温度に気をつけることで、正しく育毛のための環境を整えることができます、慣れてしまえば、違和感は感じなくなります。